- 「めまい」や「立ちくらみ」がする
- たまに動悸がして胸が躍る
- 頭痛がして、物事に集中できない
- 全身倦怠感があり、何事もやる気が起きない
- 情緒不安定で、不安感やイライラすることがある
自律神経失調症
こんなことがあったら鍼灸で改善するかもしれません。
- (1)自律神経失調症とは
- 自律神経失調症とは、活動するときに働く交感神経と休んだりリラックスしたりするときに働く副交感神経のバランスが崩れたときに起こる疾患です。
自律神経失調症になると、以下のような症状が現れます。頭 頭痛、頭重感 耳 耳鳴り、耳の閉塞感 口 口の乾き、口中の痛み、味覚異常 目 疲れ目、なみだ目、目が開かない、目の乾き のど のどの異物感、のどの圧迫感、のどのイガイガ感、のどがつまる 心臓・血管系 動悸、胸部圧迫感、めまい、立ちくらみ、のぼせ、冷え、血圧の変動 呼吸器 息苦しい、息がつまる、息ができない、酸欠感、息切れ 消化器 食道のつかえ、異物感、吐き気、腹部膨満感、下腹部の張り、腹鳴、胃の不快感、便秘、下痢、ガスがたまる 手 手のしびれ、手の痛み、手の冷え 足 足のしびれ、足のひえ、足の痛み、足がふらつく 皮膚 多汗、汗が出ない、冷や汗、皮膚の乾燥、皮膚のかゆみ 泌尿器 頻尿、尿が出にくい、残尿管 生殖器 インポテンツ、早漏、射精不能、生理不順、外陰部のかゆみ 筋肉・関節 肩こり、筋肉の痛み、関節のいたみ、関節のだるさ、力が入らない 全身症状 倦怠感、疲れやすい、めまい、微熱、フラフラする、ほてり、食欲がない、眠れない、すぐ目が覚める、起きるのがつらい 精神症状 不安になる、恐怖心におそわれる、イライラする、落ち込む、怒りっぽくなる、集中力がない、やる気がでない、ささいなことが気になる、記憶力や注意力が低下する、すぐ悲しくなる - (2)自律神経失調症の原因
- 自律神経失調症の原因としてよく挙げられるのが、
- 生活リズムの乱れ
- 心的・身体的ストレス
- 女性ホルモンの影響
などです。
仕事などで疲れた脳を休める時間をとらなければ、交感神経優位の状態になってしまい、自律神経が興奮した状態が続いてしまいます。
交感神経優位の状態が続くと、体が休まることが出来ず、結果的に心身ともに疲労してしまうことになります。
また、生活環境において、例えば仕事や対人関係などによる心的・身体的ストレスで自律神経失調症になることもあります。
さらには、女性であれば、ホルモンバランスが崩れることによって、一時的に自律神経の調子が崩れることもあります。ただし、一過性によるもので、治療を行えば早期改善も見込めます。 - (3)一般的な腰痛の治療方法
- 自律神経失調症の一般的な治療としては、心療内科や神経科などでの薬物療法や漢方薬などの治療が行われています。
その他、行動を改善し、睡眠時間を出来るだけ確保する行動療法を行っているクリニックなどもあります。 - (4)当院における腰痛の治療方法
- 自律神経免疫療法に対しては、温熱(炭酸泉、灸)、鍼で対応します。
患者様の状態を見させていただいた上で以下の施術から最適なものをご提案させていただきます。
温熱での施術
- 1.炭酸泉(血流)
- 血流が良いと細胞の新陳代謝に必要な新陳代謝が促進されるのですが、一方で血流が悪くなると、東洋医学的には「血」と呼ばれ、血がドロドロの状態になってしまいます。そうなると、全身の新陳代謝も阻害され、体が冷えを覚え免疫力が低下していきます。
ただし、そのようなドロドロの状態であっても、炭酸泉に入るだけで血流が改善され、血糖が燃焼されていくので血糖値が下がります。また、血流改善により発痛物質を洗い流すことができるので、痛みも緩和します。- 2.灸
- 東洋医学的な考えのもと、「虚」という気の不足しているところに熱刺激を与えて気を補う(補気)ということを行っていきます。
西洋医学的に言うと、体に熱による刺激を与えることによって、局所にHSPと呼ばれるたんぱく質を誘導することが出来ます。それによって、症状が改善されていきます。鍼での施術
- 3.自律神経免疫療法
- 自律神経免疫療法というのは、東洋医学の刺絡治療をベースに考案された自律神経を調整する技術です。
自律神経の交感神経と副交感神経とのアンバランスを調整して症状を回復させます。
免疫と自律神経とは深い関係が有り、体が興奮したときに働く交感神経は顆粒球と関係しており、体がリラックスしたときに働く副交感神経はリンパ球と関係していてアレルギーや膠原病などの症状が起こります。
交感神経が異常に興奮しているのであればそれを治め、バランスをもとに戻し、副交感神経が異常興奮をしているのであれば、中庸(適正なバランス)に整えます。
交感神経が興奮すると、がん、潰瘍などの出血性の疾患、高血圧(何千万人が薬を飲んでいる)などが発症し、
副交感神経が興奮すると、リウマチ、アトピー性皮膚炎、強皮症などの自己免疫疾患、
低血圧、アレルギー性鼻炎(花粉症)が発症することがわかっています。- 4.漢方鍼治療
- 東洋医学で言う「気」を調整する治療です。
体に鍼を刺すことなく、空中に鍼を刺して経絡や機の流れを調整することによって、体の調整を図るので、鍼が怖いという方でも安心の施術になります。
古代九鍼の一つ「てい鍼」を使って行う鍼治療です。
現代人はパソコンなど頭脳労働を行うことで、気が不足している人、敏感な人が多く、従来型の鍼では強すぎて、鍼を受けて体調が悪くなったという患者様が多くいます。
漢方鍼治療では、鍼を空中にかざして気を送ることで、陰陽五行論にある 「気血津液(きけつしんえき)」の乱れを回復させる治療方法です。